「豆乳」と「牛乳」の違いってなに?効果の違いってなに?
豆乳とは何?牛乳とは何?
豆乳とは?
豆乳は、植物性タンパク質です。
豆乳とは、ゆでた大豆をすりつぶして絞った時に出る液体のことです。
この時に出る粕が『おから』です。この豆乳に『にがり』を混ぜると『豆腐』になります。
大豆はあまり消化の良くない食物と言われていますが、豆乳は液体のため大豆や豆腐などの固形よりもより消化吸収が極めて高いので、大豆の栄養成分を効率よく消化吸収してくれます。
豆乳には、良質な夕ンパク質と脂質が含まれています。他に豆乳の食品成分は、『エネルギー』『水分』『灰分』『カリウム』『りん』『鉄』などの『無機質』『B群』『葉酸』などの『ビタミン』『脂肪酸』『食物繊維』など、豊富な栄養素が、バランスよく含まれています。
牛乳とは?
牛乳は動物性タンパク質。
牛乳には、タンパク質、カルシウム、脂肪、必須アミノ酸などの栄養成分がバランス良く豊富に含まれる。特に、アミノ酸スコアは100です。
牛乳にビタミンCがほとんど含まれていないのは、子牛が自らビタミンCを合成できるので摂取する必要がないためです。逆に、ヒトの母乳にビタミンCが含まれているのは、ヒトの乳児がビタミンCを合成できないので摂取する必要があるためです。
豆乳と牛乳の大きな違いはカルシウム量と鉄量
牛乳などの乳製品と豆乳などの大豆製品を比較すると、カルシウムと鉄の数値が大きく異なっています。
カルシウム量:普通牛乳 1/2カップ(110mg)に対して、豆乳 1/2カップ(15mg)
鉄量:普通牛乳 1/2カップ(0mg)に対して、豆乳1/2カップ(1.2mg)
出典:豆乳は牛乳の代わりにならない | 生活の知恵をもとめて
豆乳の効果
美肌やアンチエイジング
豆乳にはビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2が含まれます。
これらビタミンは、美肌効果、皮膚の保護などの効果が有り、また、血行促進、肩こり改善などの効果も期待できます。
豆乳に含まれるサポニンという成分の抗酸化作用や過酸化脂質の生成抑制作用が、お肌の老化防止にも効果的といわれています
豆乳に多く含まれているイソフラボンですが、イソフラボンというのは色素の一種です。 女性ホルモンのエストロゲンととてもよく似た働きを持っているので、肌のターンオーバーを整えたり、肌に潤いを与えたり、コラーゲンの生成を促進させると いった効果を得ることができます。
動脈硬化の予防効果
豆乳には「オメガ3」と言われる不飽和脂肪酸が含まれています。この脂肪酸は血液中の脂質濃度を下げる働きがあると言われており、コレステロールを下げる・動脈硬化の予防・高血圧予防・高脂血症予防などに効果があると言われています。豆乳を毎日飲み続けることで、この脂肪酸をとることができ、動脈硬化も予防できるというわけです。
便秘解消
豆乳には、便秘解消のお役に立つオリゴ糖も含まれています。加齢すると増える腸内の悪玉菌を抑え、脹全体の働きを整えてくれるオリゴ糖は、便秘などによる肌荒れを防いでくれるとも言われています。
がん予防や、高血圧予防
豆乳を摂取すると、動脈硬化や高血圧を予防したり改善したりすることができるのです。また女性特有の病気である乳がん予防にも効果があるということはもちろん、骨粗鬆症の予防にも効果があるといわれてます。
イライラ解消
ビタミンB群が不足するとイラついたり、気分が落ち着かなくなります。
豆乳にはビタミンB群が豊富に含まれているので、ストレスを解消し、集中力を高めるので落ち着いてものごとに取り組めます
牛乳の効果
骨や骨格を形成するのに役立つ
睡眠中は成長ホルモンの分泌が活発になるため、牛乳中のたんぱく質やカルシウムが、骨や骨格を形成するのに役立ちます。特に成長期には効果的。
精神を安定させる作用がある
交感神経の働きを抑制かる作用があります。ストレスからくるイライラや不安、緊張などは自律神経が交感神経優位のときに起こりがちです。こんなとき温めた1杯の牛乳が、適度に空腹感を満たし気分をリラックスさせて、安眠へ導いてくれます。
カルシウムには精神を安定させる作用もあります。寝る前にホットミルクが良いと言われる理由は体が温まるとともに、カルシウムの作用と必須アミノ酸の一種であるトリプトファンの相乗効果によるものと考えられています。
牛乳を飲むと眠りやすくなる
牛乳中の必須アミノ酸のトリプトファンは、体内で消化・吸収され、睡眠ホルモンといわれるメラトニンになるといわれています。さらに牛乳のたんぱく質が消化酵素によって分解されてできるオピオイドペプチドは、中枢神経および末梢神経に作用して沈静的に働くものが認められ、眠りを誘うといわれています。つまり、牛乳を飲むと眠りやすくなるということです。
美容効果
牛乳には必須脂肪酸を含め各種アミノ酸で構成される良質なタンパク質、やビタミンAやビタミンB群(B1、B2、B6,B12、ナイアシン、葉酸、など)、
ビタミンC、ビタミンD,ビタミンE、ビタミンK、ミネラルもカルシウム、マグネシウム、リン、亜鉛,ヨウ素などを含む栄養成分がバランス良く含まれている食品です。
その豊富な栄養素の中のビタミンAには皮膚や粘膜の細胞の正常に保持する働きがあり、ビタミンB2には美容ビタミンともよばれ、爪や皮膚、髪などの体細胞の再生やエネルギー代謝に深く関わっています。
飲酒前に飲むと効果的
飲酒前に牛乳などの乳製品を摂ると胃のぜん動運動を適度に保ち、また、乳脂肪がアルコールの吸収を遅らせることで、肝臓に負担をかけにくいと考えられています。
空腹でお酒を飲むと、あっという間にアルコールが吸収されて酔いが早く回るだけでなく、アルコールの分解や代謝をする肝臓にも大きな負担をかけてしまいます。牛乳やチーズなどの乳脂肪は胃の動きを抑制してアルコールの吸収を遅らせ、タンパク質はアルコールの代謝に役立ちます。そのため、牛乳を事前に摂取しておくと、空腹で飲酒してもある程度の酔いは防ぐことができると考えられています。
熱中症予防
最近の研究では、牛乳は熱中症対策にも良いと言われています。
熱中症の原因は体温調整機能が正常に働かなくなることです。つまり体温調整機能の働きをアップさせることで、熱中症になりにくい体を手に入れることが出来るというわけです。体温調整機能を上げるためには、全身の血液量を増やす必要があります。そこで、きつめの運動をした後に牛乳を飲むことで、血液量を増やし発汗能力もアップさせることが出来る、という研究結果が発表されました。
なぜ牛乳が効果的なのか?これは牛乳に含まれる「たんぱく質」が大きく関係しています。運動の後にたんぱく質を摂取すると、アルブミンという物質が合成されます。このアルブミンには水を血液中に集める効果があり、血液の量が増えることになります。
血液は、汗の材料でもあるため、血液量が増えると、汗をかきやすくなったり、皮膚血流の増加による熱放散をしやすくなったりして、体温が上がりにくい体になるのです。
豆乳や牛乳の副作用
豆乳の副作用
1、生理不順になるリスクがある
豆乳に含まれているイソフラボンが女性ホルモンと似ている性質なため、豆乳を飲みすぎると生理が止まってしまったり、生理不順になってしまうことがあると言われています。女性ホルモンに影響を与えるものですから、とくに妊娠中の女性の摂取は注意が必要で、生まれてくる子供に大豆アレルギーの影響がある可能性もあると言われています。
2、癌になるリスクがある
大量に摂取することでの影響は、甲状腺機能・不妊症・骨粗しょう症・乳がんのリスクなど、大きな病気へ影響も指摘されています。
3、骨粗しょう症になるリスクがある
カルシウムが不足している状態で豆乳を大量に飲むと、骨が溶けてしまい骨粗しょう症になりかねないと言われています
どのリスクも豆乳を大量に摂取しすぎたときに生じるリスクです。
豆乳の適量とはどの位?
大豆イソフラボンは大量に摂取しても体外に排出されるので心配はないのですが、あまりにも桁外れな量を摂取する事は、健康にも良いとは言えません。
1日 200㎖のものを1~2本量にして200~400㎖位程度が目安としてお勧めです。
豆乳は、毎日飲み続ける事が大切です。一日に沢山の量を飲んでも、効果は変わりません。毎日必要な分をきっちり飲み続ける事で、健康にも美容にも効果が出てきます。
牛乳の副作用
1、軟便、下痢などが引き起こされる
牛乳を飲んで下痢になることを乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)といいます。
乳糖不耐症とは、消化器系統で乳糖(ラクトース)の消化酵素(ラクターゼ)が減少して生じる不耐に関する諸症状のこと。多くの場合、消化不良や下痢などの症状を呈する。
乳糖不耐症は、小腸でのラクターゼの働きに問題があるために起こる。ラクターゼの活性が低いところに乳糖を含んだ牛乳 のような食物が来ると、その乳糖をうまく分解できず、分解できなかった乳糖は吸収することができない。結果、腸管の中に乳糖が残ってしまうことで乳糖不耐症の諸症状が発生する。
ウィキペディアより
つまり、腸内の働きに問題がある人は、牛乳を効率よく分解・吸収できない。そのせい腸内に分解・吸収できなかったものが残ってしまう。その残り物が原因で下痢や軟便になってしまうということです。
日本人は牛乳を飲むとお腹が痛くなったり、下痢になったりする人が多いそうです。この記事を読んでいる人の中にもそんな症状に悩まされる人いると思います。というわけでそんな症状とさよならする方法をお教えしたいと思います。
2、アレルギーを引き起こす可能性がある
牛乳は食物アレルギーを引き起こす可能性があるので、特に乳幼児期の大量摂取には注意が必要であります。もっともアレルギーの危険は、牛乳だけではなく、他の食物についても同様のことが言えるので牛乳だけがアレルギーがあるという誤解をしないでください。