人はなぜ怒りを抱くのか?欲求が原因している!? 「怒り」のメカニズム
怒りとは?
攻撃的感情。アグレッシブな感情。
憎しみや恨みの中に混じっている感情。
大切なものを傷つけられたときに感じる感情。
敵と認識したときに生じる感情。
誰かを傷つけたいと思う気持ち。
やつあたりしたくなってしまう感情。
怒りは誰もが抱く感情
怒りは誰もが抱く自然な感情です。生きているかぎり誰もが必ず怒りを抱きます。
誰もが抱く自然な感情ではありますが、怒りを抱く頻度には個人差があります。
ある人はとても怒りっぽい。でもある人あまり怒らない。
会社や学校にもいませんか?一年中、不機嫌な人やいつもイライラしている人。そういう人はいつも怒りの感情を心の中に抱いています。
逆に仏のように怒りを抱かない人。なにをされてもニコニコしている人。悪口を言われても笑っているような天使のような人。あなたの周りにいませんか?きっといるはずです。
いつでも穏やかな人がいると同時にいつでも起こっている人がいる。
どうして同じ人間なのにどうして怒りの頻度に天と地ほとの差があるのか?不思議だと思いませんか?
今日はこの不思議を解消するために話を進めていきたいと思います。
怒りを抱きやすい人の特徴
1、我慢しすぎている
我慢しすぎていると怒りを抱きやすくなります。
人は我慢しすぎていると欲求不満になります。欲求不満状態になると人は焦燥感を感じます。早く欲求不満を解消したい、早く欲求を満たしたいという気持ちになるからです。欲求不満度が強くなるほどにこの焦燥感は強くなります。
たとえば空腹のとき。人は空腹になると欲求不満を感じます。この欲求不満は空腹が酷くなるほどに強くなっていきます。強くなるほどに早くこの欲求不満を解消したい、早くこの欲求を満たしたいという気持ちが強くなります。その気持ちが強くなるほどに焦燥感が強くなります。
この焦燥感が怒りの原因になります。焦りが強くなるほどに怒りを感じやすくなります。
●焦っているとき怒りを感じやすくなる理由
焦りが強くなっているとき欲求不満も強くなっています。欲求不満が強くなっていると早くその不満を解消したい、その欲求を満たしたいという気持ちも強くなっています。この気持ちが強くなっているとその欲求を満たす邪魔するものに対して怒りを感じます。妨害が酷いほどに強い怒りを感じます。妨害されているかぎり欲求不満を解消することができないからです。だから怒りを感じるのです。邪魔するなという怒りを感じるのです。
たとえば疲労が溜まっているとき。疲労が蓄積しているときは誰でも休みたいと思います。そう思っている人の心の中には休息が足らないという欲求不満があります。同時に休息がほしいという欲求があります。この欲求と不満を解消する邪魔を誰かにされたときのことを想像してみてください。腹が立つはずです。邪魔すんなと思ったはずです。焦っていれば焦っているほどに邪魔されたときの怒りは強くなります。
欲求不満が強くなるほどに焦りも強くなる。
焦りが強くなるほどに早く欲求不満を解消したいという気持ちも強くなる。その気持ちが強くなるほどに邪魔されたときに怒りを感じやすくなる。
以上が我慢をしすぎると怒りを感じやすくなる理由です。
我慢のしすぎは怒りの原因になります。あまり我慢しすぎないようにしましょう。上手に欲求不満を解消しましょう。
2、○○を求める気持ちが強い人
たとえば平等さを求める気持ちが強い人は不平等なことをされると怒りを感じます。
夢の実現を求める気持ちが強い人は夢の実現を妨害されると怒りを感じます。
他者に責任ある行動を求める気持ちが強い人は他者が無責任な行動をとると怒りを感じます。
以上のように求める気持ちが強くなっているときその気持ちを満足させる妨害をするものに対して怒りを抱きます。
怒りとは自分の願望や欲望を満たす邪魔をするものに対して抱く感情だということです。邪魔するものを排除するために抱く感情です。
だから自分の求める気持ちを満足させる邪魔をするものに対し、怒りを抱くのです。その邪魔するものを排除するために。
3、守りたいものがある人
財産を守りたいという気持ちが強い人は自分から財産を奪おうとするものに対して怒りを抱きます。渡すものかと攻撃的になります。
愛する人を守りたいという気持ちが強い人は大切な人を傷つけようとするものに対して怒りを抱きます。
なにかを守りたいという欲求が強くなっているときはその守りたいと思っているものが傷つけられそうになると怒りを感じる。傷つけられるとさらに強い怒りを感じる。
怒りには欲求が深く関係している
怒りを抱きやすい人の特徴を3つ紹介しました。この3つの特徴にはひとつ共通点があります。それはどれも欲求が関与しているということです。
そうなんです。実は怒りの発生には欲求が必ず関与しているのです。欲求があるから怒りを感じるといっても過言ではありません。
強い欲求がある=怒りを抱きやすくなる。人の中にはそういう原理があります。
逆に欲求がない=怒りを感じないということになります。ですが、普通欲求のない人間はいません。どんなに満たされている人の中にも欲求は存在します。つまり、人間はどんなに満たされていても怒りを感じる可能性があるということです。
怒りをなるべく感じないようにするためには上手に欲求を満たす方法を身につけなければなりません。この方法を身につけていないと欲求不満に陥りやすくなります。欲求不満に陥りやすくなれば怒りを抱きやすくなってしまいます。
怒りをあまり抱かず穏やかな気持ちで生きたい方は欲求を上手に満たす方法を身につけましょう。