恋愛や結婚がうまくいかない!非行や犯罪を繰り返してしまう!自分を傷つけてしまう!愛着障害が原因!?
愛着障害とは、子供の頃に家族に十分な愛情を与えられなかった人が陥る障害です。
肉体的精神的な虐待、育児放棄(ネグレクト)などのいい加減な育児などにより、十分な愛情を与えられなかった子供が陥る障害です。
赤ん坊の頃、おねしょをした。それなのに母親がなかなかおむつを変えてくれなかった。それを母親は何度も繰り返した。
子供の頃、テストで悪い点をとった。がんばったのに。それなのに父親は怒った。悪い点をとるたびに怒った。何度も何度も。
子供の頃、妹とケンカした。でも怒られるのは長女の私だけ。「お姉ちゃんなんだから妹に優しくしなさい。お姉ちゃんなんだから我慢しなさい。お姉ちゃんなんだから大人になりなさい」と怒られる。いつも私が。
父親に虐待されている。殴られるのは辛い。でも私が殴られないと弟が殴られる。だから兄である僕が殴られる。弟が殴られるところなんて見たくないから。
このように家族に十分な愛情を与えられない環境にいると子供は愛情障害に陥るリスクが高くなります。
いや、愛情のない環境で育った子供は100%愛情障害に陥るといってもいいと思います。
それくらい子供の心はデリケートなのです。
兄弟に対するちょっとした親の不公平でも、子供にとっては大きな心の傷になることがあるのです。
それくらい子供の心はデリケートなのです。
だから子供は愛情深く育てるべきなのです。
でもそれができない親がいます。家族がいます。そういう親や家族が子供を愛情障害にするのです。
愛着障害の症状
・人間不信による対人恐怖症
・他人とうまく接することができない
・コミュニケーション障害
・感情的になりやすい
・適応障害を起こしやすい
・イライラしやすい
・感情の起伏が激しい
・情緒不安定
・子供のように暴れる
・依存心が強くなる
・攻撃的になる
などです。
愛情障害の人は、心の中が愛情不足に陥っているため感情的になりやすいんです。
さらに家族を信頼することができなかったから他人を信頼することができない状態になっているんです。だから上手くコミュニケーションをとることができないんです。
そんな状態で頑張りすぎるから適応障害に陥ってしまう人が多いんです。
そんな状態で頑張っているからストレスが溜まって、感情的になりやすいんです。
他人を信じたいのに信じることができないから苦しんでいるんです。
他人に甘えたいのにどう甘えていいかわからないから愛情が満たされないんです。
愛情障害に陥った人はそんな人生を送っているのです。
そんな辛い人生を送っているから非行や犯罪に走る愛情障害の人が多いのです。
愛情障害の人の脳の状態
頭皮質と呼ばれる部位の体積が減少する
激しい虐待によって頭皮質と呼ばれる部位の体積が減少することが明らかになっています。
前頭皮質は感情や理性をつかさどり反社会的な行動を抑制する信号を発する場所です。頭皮質の体積の減少はその機能の低下の原因となります。
すべての虐待された人のこの頭皮質減少が起きるのかは現段階ではわかっていません。でも激しい虐待をされればどんな変化が起きても不思議ではないと思います。虐待は心も体も深刻な問題を生じさせるものだと思うからです。
だから心や体にどんな悪い変化が起きても不思議ではないと僕は思います。
ストレスは人の体を病気にしやすくします。虐待をされる側はその虐待に相当なストレスを感じます。尋常ではないストレスを感じる人もいるでしょう。そんなストレスに苛まれれば確実に病気になりやすい状態になります。
そんな状態が日常的に虐待をされている子供は毎日続くのです。脳が病気になるのは当然だと僕は思います。
線条体の反応が鈍くなる
線条体は、前頭皮質からの信号を受け、行動を起こしたり、逆に行動を抑止したりすることに直接関わる部位です。
普通の子供は刺激を与えると線条体が大きく反応します。しかし愛着障害の子供は同じ刺激を与えても小さくしか反応しないことが多いのです。
この研究結果がすべての愛情障害の人にも生じるのかは現段階ではわかりません。
でも、愛情に飢えている状態はストレスを感じます。愛情障害の人は普通の人より愛情に飢えています。当然感じるストレスは普通の人より強いことが容易に推測できます。
そんな強いストレスを感じやすい愛情障害の人が脳に悪い変化が生じるのは当然ではないかと思います。
大人でも強いストレスを感じ続ければ、脳の機能障害が起きやすくなるんです。そのせいで鬱病や精神障害になりやすくなるんです。
大人より弱い子供がストレスを感じ続ければ、大人以上に脳の機能障害が惹き起こされやすくなるということになるのは当然のことではないか。大人以上に鬱病や精神障害になりやすくなるのは当然ではないか。
そう僕は思います。
前頭皮質からの信号を受け、行動を起こしたり、逆に行動を抑止したりすることに直接関わる部位である線条体の機能が低下するのも当然のことではないかと思います。
つまり僕は愛情障害の人はみんな線条体の機能が低下しているのではないかと思うのです。それくらいの変化生じて当然ではないかと思うんです。それくらい愛情不足は深刻なダメージを脳に与えるのだと思うんです。
愛情不足は子供の脳にダメージを与える。
そう認識したほうがいいと僕は思っています。
愛着障害を少しでも軽くする方法
方法1、自分を責める量を少なくする
愛情障害の人は劣等感を抱いている人が多い。
愛情障害の人は、
『親に愛情を注いでもらえなかった自分はダメな人間だ。他人をうまくコミュニケーションできない自分はダメな人間だ。すぐ感情的になる自分はダメな人間だ』
と思ってしまう人が多い。そのため劣等感が強い人が多いんです。
自分を過剰なまでに批判するのは自己否定でしかありません。そんなことを続けていればますます劣等感が強くなってしまいます。愛情障害も酷くなってしまいます。
自分を批判し、自己否定をすれば自己嫌悪を感じてしまいます。自己嫌悪を感じれば自分を嫌いになってしまいます。
愛情障害の人はただでさえ他人の愛情を得る能力が低いのに、そこにさらに自己否定によって自分を嫌いになることを繰り返したら、さらに愛情欠乏が酷くなり、愛情障害が酷くなってしまいます。
そうならないためにも自己否定・自己批判の量を減らしたほうがいいんです。
自己否定・自己批判を減らす行為は自分を大事にする行為です。まず自分を大事にすることを始めてください。自分を大事にすることは自分を好きになることにつながります。
まず自分を大事にすることによって自分を好きになる技術を身につけてください。
癖になった自己批判・自己否定を正すのは大変です。でも少しずつ自己批判・自己否定をする量を減らしていけばいつかきっと過剰な自己批判・自己否定をやめることができます。
自己批判・自己否定をしそうになったら、運動をしたり、趣味に没頭したり、音楽を聴いたり、オーディオブックで小説を聴いたりなど自分にプラスになることをしてください。
自分にプラスになる行為を続けていればそれがやがて習慣化されます。人は習慣の生き物です。一度習慣化された行為は容易に忘れることはありません。無意識にでもそれを続けることができます。
だから良い行為を繰り返して、良い習慣を身につけてください。
自分を必要以上に責めることを繰り返してしまうのもそれが習慣化されているからです。習慣によって繰り返されている行為はやめることもできます。
だから自分は変われないと思わずに習慣を変える努力をしてみてください。
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方法2、運動をする
愛情障害の人は愛情に飢えているため感情的になったり、イライラしたり、攻撃的になったりすることが多いです。
そんなネガティブな感情を解消するには運動をしたほうがいいです。
運動は人の攻撃性を解消する効果があります。
運動をしない人はなかなか自分の攻撃性を解消することができません。そのため他人に攻撃するリスクが高い。同時に自分に攻撃するリスクも高い。
攻撃性が他人に向けば、暴力を振るったり、いじめをしたり、誹謗中傷するリスクが高まります。
攻撃性が自分に向けば、自傷行為や自己批判・自己否定のリスクが高まります。
犯罪行為をする原因のひとつは愛情障害と言われています。他人に攻撃性を向けてしまう人が愛情障害の人には多いから犯罪行為をしてしまう人も多いと推測できます。
また自傷行為などをする原因のひとつは愛情障害と言われています。自分に攻撃性を向けてしまう人が愛情障害の人には多いから自傷行為をしてしまう人も多いと推測できます。
自分の中に生じた愛情の欠乏による怒りや攻撃性を自分で処理できないから他人を傷つけたり、自分を傷つけたりする人が多いのだと思います。
自分で怒りや攻撃性を解消する能力を養わない限り、愛情障害の人が他人や自分を傷つけるリスクは高い状態が続いてしまいます。
そのリスクを少しでも下げるために運動をしたほうがいいんです。できるなら自分を好きな運動をしたほうがいいんです。
そうすれば効率よく攻撃性や怒りを解消することができるからです。
運動なら余計なことを考えずに没頭することができます。
さらに運動は耐久力も高めてくれます。耐久力が高まれば、多少のストレスでは動じなくなれます。
攻撃性を解消できる
ストレスを解消できる
耐久力を高められる
ストレスに強くなる
などの効果が運動にはあるんです。
だから運動はしたほうがいいんです。
方法3、考える力を高める
考える力を高めることができれば自分のことを深く理解することができます。
自分のことを理解することができれば、自分ができることを考えやすくなります。
自分のことを理解してないと何をやったらいいのかわからず、ストレスが溜まりやすくなってしまいます。
それを回避するためにも考える力を養い、自分をよりよく理解できるようになったほうがいいんです。
本を読んだり、他人の話を聞いたり、文章を書いたりして、自分の考える力を養いましょう。
日記を書くだけでもある程度考える力を養うことができます。小説や論文を書けばさらに考える力を養うことができます。
自分の書いた文章を他人に見せることを意識すればさらに考える力を養うことができます。
今はブログや小説投稿サイトやSNSがあるので気軽に自分の文章を他人に見せることができます。
そういうサービスを利用すれば、効果的に考える力を養うことができると思います。
そのサービスの中で他人に評価されれば自信にもなります。
マイナス評価をされることもありますが、それだってマイナス評価をされたときの対処法を身につける機会になります。
考える力を高めることができればネガティブなことだって自分のために利用できるようになるんです。
そういう能力を身につけるためにも考える力を高めましょう。
方法4、常識を縛られすぎない
世の中にはさまざまな常識があります。
例えば「勉強は学生の本分」
これは多くの日本人が常識として認識している情報です。
この常識、健康な人が守るなら問題ないと思います。健康なら勉強に集中できるし、集中し続ける体力があるからです。
でも愛情障害などで疲労困憊の人が守ったらどうなるでしょうか?より疲労が溜まり、病気になる確率が高くなってしまいます。
常識を守るという行為は状況・状態によっては自分を激しく損なう場合があるんです。
だから常識に縛られすぎるのはやめましょう。
精神的に病んでいて、疲れている状態で自分を損なう常識に縛られるのは無謀でしかありません。
そんな無謀な行為を続けていれば確実に病気になります。
自分の体調管理も社会人に求められる能力です。だからそんな無謀なことをしない能力も養ってください。
そのために自分の守っている常識は今、守る必要があることなのか考えてください。
考える力はこういうときにも役立つので考える力も養ってください。
世の中の人は他人にさまざまな常識を押し付けてきます。それらをすべて真面目に守ろうとすれば精神が病んでしまいます。
自分でこの常識は正しい、間違っている、自分には合わないと判断できる思考力を身につけてください。
「男は泣いてはいけない」「気合が足りないから失敗する」「女は結婚したら家庭に入るべきだ」「男はぜったい外で働くべきだ」「アファリエイターは詐欺師だ」
世の中の人はそんな常識を押し付けてきます。中には常識を装った自分勝手な主張を押し付けてくる場合もあります。
そんな常識に押し付けられないようにするためにも自分で考え、判断する能力を身につけてください。
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自分を責める量を減らす
運動する
考える力をつける
常識に縛られすぎない
これを実践すれば愛情障害を今より軽くできると思います。
おわり