【漫画】からかい上手の高木さん 青春時代の自転車の2人乗りは僕の永遠の夢! 第二巻を読んだネタバレ感想&考察(その2)
みなさんは自転車の2人乗りしたことありますか?
僕はあります。
中学生の頃、小太りの友人B(男・同級生)
そんなちょっと太めで重めの友人Bと自転車の2人乗りをしました。
僕が前で、友人Bが後ろでした。
当時、比較的体力があった僕。そして体力のなかった友人B。
友人Bには運転手は体力的にムリでした。
だから僕が仕方なく運転手をしました。
・・・重かった。小太りの友人Bは想像よりも重く感じた。
僕「重いよ。少しはダイエットしろよ」
B「ムリだよ。食べ盛りなんだから」
僕「将来病気になるぞ」
B「そのときはそのときさ。僕は今を楽しむタイプなんだ」
僕「俺は今楽しくない」
B「だろうね。ごめんね。重くて」
僕「悪いと思うなら歩けよ」
B「いやだよ。疲れる」
こいつを置き去りにして、1人で帰ろうか!
と、何度も思った。
でも友達思いの僕は約三キロの道のりを二人乗りのまま走破しました。
走破したとき、はじめて自分で自分を褒めてあげたいと思いました。
という自転車二人乗りの思い出が僕にはあります。
残念ながら僕には女の子と自転車に二人乗りという思い出はありません。
はあ、さみしい青春だったなあ~。
でも、『からかい上手の高木さん』の西片くんは僕と違います。なんと西片くんは高木さんと二人乗りをしてしまうのです。
そのシーンを見て僕は泣きました。こんな青春体験をしたかったと。小太りの友人との2人乗りの思い出ではなく、女の子と二人乗りした思い出がほしかったと。
ああ、こんなふうに後ろに女の子を乗せて走りたかった。女の子に後ろから抱きつかれるような格好で走りたかった。女の子の淡い胸のふくらみにドキドキしながら走りたかった。
走りたかったよーー。
そしてその思い出を思い出し、甘酸っぱい気持ちになりたかったよ。
ああ、涙が・・・ぐすんっ。
さて、気を取り直して、漫画の感想&考察をスタートしたいと思います。
この二人乗りをする男女は西片くんの同級生。
西片くんはこの二人乗りする同級生カップルを偶然見てしまう。
そのとき、西片くんの隣には高木さんがいた。当然、高木さんもそのカップルを見ている。
高木さん「私たちもしよっか。二人乗り」
西片くん「えっ!?」
高木さん「もちろん、西片が前ね」
西片くん「いやあ、ダメだ。それは・・・車とか危ないしさ」
高木さん「ここ車なんて通らないよ」
「もしかして恥ずかしいの?」と挑発する高木さん。
「そ、そんなわけないだろ」と言い返す西片くん。
ああ、中学生の頃の僕だったら恥ずかしいって答えてしまうかもしれない。だって恥ずかしいだろう。誰かに見られたら間違えなく冷やかされるし、次の日、その話が学校中に広がって、「●●くんと●●さんはあっちっち」とか冷やかされるだろうし、「2人は付き合ってるの?」攻撃されるだろうし、「どこまで進んでんだよAかBか」という卑猥な質問もされまくるだろうし、先生に「健全な付き合いをしろよ」と上から目線で説教されるだろうし。
そんな状況、中学生の頃の僕には耐えられない。
もし、そんな状況に陥ったら僕はこんな感じになってしまうと思う。
そして、そんな状況に陥ったとき僕は彼女のためにこう思うだろう。
逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目だ。
そう自分に言い聞かせ、世間の荒波を乗り越えていこうとするだろう。
かっこいいな、僕。妄想の中の僕はいつもかっこいい。妄想の中の僕は・・・
じゃあ、現実の僕は・・・やめよう。それを考えるのは。泣きたくなってくる。
今、エヴァンゲリオン見ると主人公の碇シンジってすごいなと思う。 だって碇シンジも中学生なんだもん。中学生なのに訳のわからない使徒という敵と戦うだもん。命掛けで戦い続けるんだもん。人類のために戦い続けるんだもん。
そんなこと普通の中学生にはできない。恐くて逃げてしまう。なのに碇シンジは逃げずに戦う。何度が心が折れそうになったけど、結局、最後まで戦い続けた。
そんな碇シンジはすごい。そう今の僕は思う。
だって碇シンジは西片くんと同じ中学生なんだよ。
中学生といえば女の子と2人乗りするだけでもドキドキしてしまうようなお年頃なんだよ。うぶで繊細で感じやすいお年頃なんだよ。
碇シンジはそんなお年頃の中学生なのに、命掛けで戦った。
それはどう考えてもすごいことだと思う。
僕が中学生で碇シンジの立場になったら、間違えなく逃げると思う。
逃げちゃ駄目だ!と考えるのではなく、どうやって逃げよう!と考えると思う。
それくらい中学時代の僕は弱かった。精神的に弱かった。
まあ、今も強いとは思わないけど、中学時代よりはマシになっていると思う。
それでも命を懸けなければならない状況に追い込まれたら、やはり逃げるを考えてしまうような気がする。
だって死ぬのは恐いもの。考えただけでも血の気が引くもの。
あれ?僕、昔とあまり変わってない気がする。
まあ、いい。今の日本で命を懸けるような場面に遭遇する確率は低いからね。
だから今のままの自分でも問題なく生きていけるだろう。
ああ、平和ってすばらしい!
そんな平和な国に住んでいるから『からかい上手な高木さん』っていう面白い漫画を気楽に読んで、その感想とかを気楽にブログに書くことができる。
ああ、平和ってすばらしい!
と、話が脱線してしまいました。
自転車の二人乗りの話でしたね。
西片くんは結局、高木さんの挑発に乗って二人乗りをすることにした。
とりあえず、人気のない空き地で二人乗りの練習をすることになった。
二人乗りくらい簡単にできると西片くんは思っていた。
だが、簡単ではなかった。
バランスがうまくとれず傾いてしまい、脚をついてしまう。何度チャレンジした。でも結果は同じだった。
バランス崩す⇒脚をつく⇒チャレンジする⇒バランスを崩す⇒脚をつく⇒チャレンジする⇒バランスを崩す⇒脚をつく・・・・
それの繰り返しだった。
西片くんは疑う。高木さんがわざとバランスを崩しているのではないかと。
高木さん「(そんなこと)してないよ」
西片くん「ホントに?」
高木さん「普通に座ってるだけだよ」
高木さん「二人乗りできないのは全部西片のせいだよ」
高木さん「だって・・・」
高木さん「前に乗っけてもらったときは、その人すいすいこいでたもん」
高木さんが誰かと二人乗りをしたことがあるだと・・・西片くんはそれが誰なのか気になってしまう。さりげなく誰と乗ったのか聞いてみる。
西片くん「友達の女子?」
高木さん「んーん。女子じゃないよ」
女子ではないだと・・・じゃあ、男子ということか?そう思った西片くんの闘志に火がついた。その男子に負けたくないという闘志だ。
男の顔だ!
かっこいい!
ヒューヒュー!
闘志に火がついた西片くんは必死で二人乗りをマスターしようとした。何度失敗してもへこたれることなくチャレンジした。
そんなチャレンジャと化した西片くんに、高木さんは言った。
高木さん「西片。私が最後に二人乗りしたのってお父さんだよ。4歳のときだったかな」
お父さん・・・高木さんが二人乗りをした相手はお父さんだった。
こんなかわいい高木さんを乗せて二人乗りなんてうらやましいお父さんだな。
はっ!ヤバイ。
お父さんにまで嫉妬してしまった。
どんだけ二人乗りに憧れてんだ。僕は!自分が恐い。
そのうち街でナンパするとき「自転車の二人乗りでもしませんか?」とか言いそうで恐い。プロポーズするとき「僕と結婚してください」という場面で「僕と二人乗りしてください」って言いそうで恐い。「愛してる」という場面で「二人乗り」と言いそうで恐い。
恐いよ。
恐いので今日は寝ます。
お休みなさい。